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受験体験記ブログ

小学校受験の塾の内容とは?

小学校受験の塾の内容とは?

近年、コロナウイルスの流行や少子化が進み、中学受験を考えて準備をしていたご家庭が、小学校受験に流れてきているというトピックを見つけました。
実際に、小学校受験の受験者数はどんどん上昇志向にありこれからも伸びてくる世界だと思います。

今回は、実際に小学校受験指導を行う幼児教室の指導方法などをまとめてみました。
これから、小学校受験を考えている・小学校受験指導の幼児教室を探そうと思っているご家庭は、是非参考にしてみてください!

[小学校受験塾内容]小学校受験の試験内容とは?

小学校受験の試験内容について、一体どのような内容を行うのかわからない方もいるのではないでしょうか?
小学校受験の試験内容は、各小学校で全く異なります。
過去に実際に、私立小学校・国立小学校で出題された試験内容を以下にまとめました。

主な試験内容

・ペーパー試験
・巧緻性試験
・運動試験
・集団行動.行動観察
・面接試験
・特技を披露.お手本をマネする
・お弁当考査

上にまとめた内容は、実際に私立小学校・国立小学校で出題された試験内容になります。
ペーパーテストでは特に、小学校ごとに出題傾向が異なりかなり難しい小学校から易しい小学校まで幅が広くあります。

巧緻性テストでの内容は、はさみ・のり・セロハンテープなどを使用して行う手先の器用さを見る試験です。簡単に言うと工作です。
小学校によっては、紐結び・おはしなども出てきます。

運動試験では、多くはサーキット系の内容になっており最初に先生が説明を行い、その通りにサーキットを行うという内容です。
運動能力そのものより、順番を待っている間の態度・失敗したときにどうするかなどのポテンシャルが見られている試験でもあります。

集団行動・行動観察は、友達同士の付き合い方や協調性などを見るものです。最近の小学校受験では、この行動観察・集団行動に重きが置かれており、非認知能力が必要です。

面接試験は、名前の通りで受験者本人とその保護者が小学校と面接を行う試験です。
面接試験については、実施する小学校と実施しない小学校とあり中には、「父母のどちらか1人で良い。」という小学校も存在します。

特技を披露する試験も、本当にごく1部の小学校に限ります。
また、先生の動き(ダンス)をマネするという試験は有名私立小学校ではよく出題される傾向にあります。

お弁当考査は、コロナウイルス前にかつて存在した試験です。
お弁当の食べ方・お箸の使い方・ランチョンマットでの包み方などお行儀を見られていました。
コロナウイルスが流行した現在、感染予防の観点からこの試験を行う小学校は無くなっていきました。

次に、各試験内容に対する対策を見ていきましょう。

[小学校受験塾内容]小学校受験での試験内容に対する対策

小学校受験指導を行う幼児教室・塾では、上記に載せた試験内容をクリアするために各対策を行っています。
これから、小学校受験指導を行う幼児教室・塾で教える内容をまとめていきます。

①ペーパー試験対策

小学校受験で出題されるペーパー試験では、様々な分野から出題されています。
幼児教室では、まずかなり簡単な問題から解説をし実践させていきます。
簡単な問題というのは、「簡単な迷路」「簡単な間違い探し」など遊びにも思えるような内容です。
これらがこなせるようになった時には、子どもたちの中で「自分は、勉強ができる!」という自信につながっています。

その後、やや難しい本格的な内容になります。
例えば、ペーパーに取り組む前に今の季節の図鑑を見せます。

「今は夏だねー!図鑑を見ると、夏にはアジサイ・ヒマワリが載っているね!虫は、カタツムリが出てきているね。」

といった感じに、「勉強」という意識を与えず遊びの延長から、子どもたちの興味を引き出していきます。
これを毎回行うことで、実際の季節のインプットと共に各季節ごとの生き物を知ることができます。

この導入を行った後に、先ほど子どもたちが見た図鑑に出てきた生き物を使って、数の概念を習います。

ここに、さっき見たカタツムリがまた出てきたね!カタツムリは全部で何匹いるかな?

という感じです。

このように、図鑑とペーパーの中に出てくる絵をありきたりな「クマ」「ウサギ」にするのではなく、先ほど見せた図鑑の中にある絵にすることで、より記憶に残ります。

上に書いていった内容は、ごく一部ですがこのような簡単な内容を繰り返し、その後に本格的なペーパー内容をこなしていきます。
もちろん、個人的に自宅でもペーパー演習は行う方が効率がいいです。
しかし、ここで一点注意があります。

それは、ペーパーはやればいい!というものではないということです。
先生曰く、最大でも1日5枚程に抑えて欲しいとのことでした。
その理由としては、一気に子どもがやる気のときに何十枚もやると、子どもの中で必ずいつか「燃え尽き症候群」に陥るとのことです・・・
小学校受験をする親子であれば、1番の頑張りどころは「年長の夏」だと思います。
それまでは、毎日ペーパーを1枚でいいから行う習慣を大切にすることが大事であるとのことです。

②運動試験対策

私立小学校・国立小学校で行う運動試験については、子どもがどれだけ運動神経が良いかを見るためではありません。

運動試験を行う目的として、「順番を守れるか」「先生の話を聞くことが出来、行動できるか」「体力はあるか」などを見ています。
幼児教室での対策としては、本番のように先生が準備をしたフラフープ・縄・大繩・コーンなどを使いゲームのように行います。

今から2チームに分かれて競争をします。先生が見本を見せるので、早くその動きを見本通りにできたチームが勝ちです!

このように、最初に説明をしよーいドンや太鼓の合図でスタートをします。
子どもたちは、この運動が始まるとテンションが上がってしまい、思わずズルをしてしまう子も現われてきます。
その都度、先生たちはズルをした瞬間に止めて該当児童に注意を行います。
また、よくある内容が・・・

今回は、〇〇チームの勝ちです!!

いえーーい!!!

という子どもらしい叫び声が聞こえてきます。
しかし、試験本番では「いえーい」はなるべく使わせたくはありません。
なので、もちろんここでも注意をされます。
テンションが上がってしまった時の言葉遣い・態度を練習する時間でもあります。

③特技を披露・お手本をマネする対策

この試験は、かなりマイナーな試験にはなります。
ですが、試験があるかないかは別として人前での発表は、小学校受験でかなり重要な事柄の1つです。
例えば立教小学校などでは、ダンスが試験にあります。これを、模倣と呼びますが、人前で恥ずかしがらずこなせなければなりません。

模倣試験・特技を披露する試験の対策としては、小学校受験指導教室のクラス内で発表の時間を作るのです。
よくある発表練習で「お話づくり」があります。
神奈川県の私立小学校で主に多く出題されている内容ですが、1つの絵を見て想像ですきなようにお話を創っていくという内容です。
ここで例題です。

下の絵を見てお話を考えましょう!
くまちゃんが公園にいると、お友達が来ました。ピンク色の防寒具を付けたクマちゃんは「もう秋から冬になったね。」と言いました。すると、水色の防寒具を付けたクマちゃんが「寒いからもう帰ろうか。」といいました。2匹はなかよく帰りました。

このように、簡単な内容でお話を自由に考えていきます。
人の前で何かを発表する経験は、やればやる程自身に繋がり徐々に声も大きく出せるようになるそうです。

④面接・願書対策

面接と願書添削は、年長になってから行われます。
面接の攻略法については、小学校受験を指導する教室で大きく分かれていきます。
回答をあらかじめ決めておく教室もあれば、回答は決めずその場面において回答をしていく教室と分かれています。

対策内容としては、各ご家庭で小学校受験指導教室が考えて下さるので必ず小学校受験指導教室に通うことが必要です。
余談になりますが、小学校受験指導教室を選ぶ際には願書添削が月謝に含まれているのかを確認しておきましょう。
願書添削は、かなりの数こなしていくこととなります。受験校が複数あれば尚、願書添削は数が必要です。

しかし、面接・願書についてのみ別途料金が必要になる小学校受験指導教室が存在しています。
そのような小学校受験指導教室のほとんどは、面接も願書添削も「1回〇〇円」となっています。
お月謝+その回数となると信じられない金額になっていきます。
是非1度、小学校受験指導教室に入塾する前に、1度確認しましょう。

⑤巧緻性試験対策

巧緻性の試験というのは、主に手先の器用さ能力を見る試験になっていますがその対策の1つに四角い形の線を切り取るという練習があります。
丸を切り取ることは基本ですが、年長くらいに成長すると大体の子どもは丸をきれいに切り取ることができます。

丸とちがって、四角というのは角が出てくるため切り返す部分が難しいようです。
しかも、この四角に切った紙は様々な物に変身することができます。
この四角から思い浮かぶ物を独自の思考で考え、作品と完成させたり、切り込みを入れて図形のパズルのような形で使うことも出来ます。

また、巧緻性の対策でははさみ以外にも折り紙・モール・のり・クーピーを使って様々な作品を作ってみます。
これを繰り返すことで、物の使い方を覚えそれと共に想像力を鍛えることができます。

⑥集団行動の対策

集団行動の多くは、私立小学校・国立小学校共に試験本番でチーム戦に行うことが多いです。
そのため、小学校受験指導教室では実際に本番さながらに2チームに分けてゲームを行うなどをして協調性を磨いていきます。
例えば、2チームで紙コップをどんどん高く積み上げていき、どちらのチームがより高く紙コップを積むことができるかなどで競っていきます。

ここでも子どもたちの本性が現れてくるので、いじわるをしてしまう子・仲間に入っていけない子・リーダーシップを張ることができる子など様々なタイプに分かれます。
しかし、あくまでもこれは”試験の遊びである”という認識を子どもたちには持たせなければならないため、全員で仲良く過ごせるためにどうしたらよいかを、子どもたちに考えさせて意見を出し合わせます。

ここで、みんなで意見を交換した後にもう1度ゲームを再開していきます。

このような流れを、毎週行うことで子どもたちに受験生である自覚を与えると共に、受験を突破するための時間・遊びという認識を与え、辛抱強さ我慢を教えてくれます。

[小学校受験塾内容]最後に・・・

小学校受験は、子どもだけが訓練を行う場所ではありません。
お教室を通して「家庭全体でも日頃から対策をしていかなければ、合格はいただけない」と、幼児教室の先生は言っていました。
小学校受験指導教室に通うだけでは、合格を頂くことはできないということなのだと思います。

様々な小学校受験指導教室がありますが、子どもにあった教室を見つけてあげることが1番大切なことだと思います。
皆さんのご家庭が、第一志望校に合格することを祈っています。

長くなりましたが最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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