慶應義塾普通部は、神奈川県横浜市にある私立男子中学校です。
慶應義塾が設置・運営している学校で、福澤諭吉の教育理念である「独立自尊」に基づいた教育を行っています。
他の慶應義塾内の学校と同様に、慶應義塾までエスカレーター式に進学できることもあり人気の学校です。ここでは、慶應義塾普通部の受験を検討されている方に分かりやすく全ての情報をお伝えしますので、受験の参考になさってください。
慶應義塾普通部(2024年度用) 10年間スーパー過去問 (声教の中学過去問シリーズ)
慶應義塾普通部の偏差値
偏差値
偏差値 | |
サピックス | 59 |
四谷大塚 | 63 |
日能研 | 65 |
首都模試 | 73 |
倍率
区分 | 募集者 | 出願者 | 受験者 | 合格者 | 倍率 |
2023年度 | 180 | 587 | 557 | 195 | 2.9 |
2022年度 | 180 | 619 | 575 | 205 | 2.8 |
2021年度 | 180 | 603 | 563 | 195 | 2.9 |
2020年度 | 180 | 634 | 589 | 180 | 3.3 |
2019年度 | 180 | 614 | 594 | 180 | 3.3 |
慶應義塾普通部の学費・授業料・寄付金など費用
入学金や授業料など必要な諸経費・授業料・学費
入学手続き時の納入金 | |
入学金 | 340,000円 |
初年度総額 | |
授業料 | 880,000円 |
教育充実費 | 200,000円 |
普通部会費 | 15,000円 |
保有金 | 約95,000円 |
林間・自然学校費用 | 約55,000円 |
普通部独自の物品(学校指定品、ipadなど) | 約100,000円 |
合計 | 約1,345,000円 |
慶應義塾普通部の寄付金
寄付金:
普通部教育充実資金 任意
慶應義塾教育振興基金 1口 3万円 2口以上
慶應義塾債 1口 10万円 3口以上(大学卒業時に返還)
奨学金・特待生制度:経済的理由により、就学困難と判断された者に授業料や学費を給付する制度あり
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慶應義塾普通部の入試日程と科目
入試日:2月1日
合格発表:2月2日
入学手続:2月3日
試験科目:
国語 | 40分 | 100点 |
算数 | 40分 | 100点 |
理科 | 30分 | 100点 |
社会 | 30分 | 100点 |
体育実技あり
面接:あり(受験者のみ)
受験料:30,000円
併願校の例
渋谷教育学園幕張、栄東、立教新座、愛光、函館ラサール、広尾学園、東京都市大、東京農大一、国学院久我山、世田谷学園、渋谷教育学園渋谷、慶應湘南藤沢、聖光学院、本郷、攻玉社、明大明治、学習院、青山学院、立教池袋、中大横浜、慶應中等部、浅野、逗子開成、芝、サレジオ学院 など合格の可能性だけでなく、それぞれの学校の教育方針や通学できる範囲などを考慮して、併願校選びをなさってくださいね。
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慶應義塾普通部の入試説明会
イベント名 | 日時 | 場所・対象 |
神奈川全私立中学相談会 | 4月29日 | パシフィコ横浜 |
第21回東京私立男子中学校フェスタ2023 | 6月11日 | 足立学園中学校 |
神奈川私立男子中学校フェア | 6月18日 | サレジオ学院中学校・高等学校 |
受験なんでも相談会 | 7月1日 | 新宿住友ビル1階 |
2023年度学校説明会 | 9月9日・10日 10:00~/11:00~/13:00~/14:00~ | ※要予約 会場:本校 定員:各回400家族 対象:小学4.5.6年生とその保護者 |
第95回労作展 | 9月23日・24日 10:00~16:00 | ※予約不要 |
よみうりGENKIフェスタ2024 | 3月未定 | 東京国際フォーラム |
慶應義塾普通部の部活動
運動系21、文化系15の部会活動があり、原則として普通部ではいずれかの部会に入部することになっています。
体育系クラブ
合気道部、アーチェリー部、オールスポーツ・アウトドア部、空手部、剣道部、弓術部、ゴルフ部、サッカー部、山岳部、柔道部、水泳部、卓球部、テニス部、バスケットボール部、バドミントン部、バレーボール部、保健体育研究会、野球部、ラグビー部、ラクロス部、陸上競技部
文化系クラブ
英語研究会、演劇・映画の会、音楽部、物理と化学の会、棋道研究会、コンピュータ部、書道部、数学研究会、生物の会、地理・GIS研究会、農の会、美術部、フィールドワーク研究会、星と石の会、歴史研究会どの部会も活動時間は原則週3日まで、下校時刻も18時までと学業が優先されています。
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慶應義塾普通部の評判・クチコミや保護者会の声
- 高度な内容の授業が行われていて、しっかり学力を維持してくれている。
- 大学生のようなレポートやフィールドノート提出がある。
- 部活動は学業優先だが、慶應大学の学生が指導に来ることがある。
- 「独立自尊」の生徒の自主性を重んじる校風であり、幼稚舎からの内部進学者ともすぐに仲良くなれる。
慶應義塾の中学校で唯一の男子校である慶應義塾普通部ですが、ほとんどの生徒が慶応義塾高等学校へ進学しています。
エスカレーター式に進学できるため、余裕のある学校生活を送ることができそうですね。
慶應義塾普通部の基本情報(場所・校長・施設・沿革)
校の住所・場所・アクセス・通学
慶應義塾普通部住所 | 神奈川県横浜市港北区日吉本町1丁目45-1 |
アクセス | 東急東横線、東急目黒線、横浜市営地下鉄グリーンライン「日吉駅」下車 徒歩5分 |
TEL | 045-562-1181 |
慶應義塾普通部とは(校長・編入)
普通部長 | 森上 和哲先生 | 創立 | 1898年 |
制服 | あり | 昼食 | お弁当、販売あり |
クラス編成 | 1年生は10クラス、2・3年生は6クラス | 登校時間 | 8:55 |
休校 | 日曜、祝日 | 編入試験 | なし |
土曜日 | 4時限 | 携帯電話 | 禁止 |
登下校連絡 | 不明 | 自転車通学 | 不可 |
災害時備蓄 | 不明 | クラス替え | 中2の進級時 |
夏休み | 7/16~9/9 | 修学旅行 | 1・2年生で林間学校、3年生で自然学校を実施 |
慶應義塾普通部の人数
1年 | 2年 | 3年 | |
男子 | 227名 | 236名 | 名237 |
クラス数 | 10組 | 6組 | 6組 |
※総生徒数:710名
慶應義塾幼稚舎から約60名が内部進学してきて、受験で合格した約180名と混合したクラス編成になっています。
慶應義塾普通部の施設・セキュリティ
普通教室 | コンピュータ教室 | コミュニケーションスペース | 目路はるかホール |
メディア・ライブラリー(図書室) | 食堂 | 保健室 | 購買 |
体育館 | 小体育館 | 弓道場 | グラウンド |
第2グラウンド | テニスコート | 農園 | 部室棟 |
ギャラリー |
2015年に本校舎が完成しました。
1階には特別教室があり、2階と3階には2〜3年生の普通教室があります。
目路はるかホールは可動式の客席が250席あり、講演会や保護者会などのさまざまな場面で使用される多目的ホールです。
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慶應義塾普通部の沿革
1858年 | 福澤諭吉、蘭学塾を創始 |
1868年 | 通称福澤塾を慶應義塾と命名 |
1890年 | 大学部発足 |
1898年 | 一貫教育制度の完成(普通部発足) |
1947年 | 学制改革に伴い、新制中学校になる。 |
1951年 | 日吉へ移転 |
1998年 | 普通部100周年 |
2008年 | 慶應義塾創立150周年 |
2015年 | 普通部本校舎竣工 |
2023年 | 普通部125周年 |
慶應義塾普通部の教育方針(教育理念)
<慶應義塾の目的>「気品の泉源」「智徳の模範」
慶應義塾は単に一所の学塾として自ら甘んずるを得ず。某目的は我日本国中に於ける気品の泉源、智徳の模範たらんことを期し、之を実際にしては居家、処世、立国の本旨を明にして、之を口に言ふのみにあらず、躬行実践以て全社会の先導者たらんことを欲するものなり。 福沢諭吉
<普通部の教育方針>
普通部は、慶應義塾の目的、そして義塾の基本精神である「独立自尊」を基盤に据えながら、義塾の前期中等教育を担う教育機関として「労作教育」を旨として教育活動を営んでいます。
引用元:慶應義塾普通部ホームページ
時間を惜しまずに、自ら学んだり考えたりしてこつこつと学び続けることで、自主的な選択や決定ができるようになることを目指しています。
普通部の教育活動は、正課(授業、学級活動)、課外(式典、行事)、部会活動(クラブ活動)の3つがあり、正課を最も重視しています。
慶應義塾普通部のクラス分け・専科教員
慶應義塾普通部のクラス分け
- 慶應義塾普通部では、1年生は1クラス24名、1学年10クラスの編成です。
2・3年生は、1クラス40名、1学年6クラスの編成になります。
充実した教科別専科制の教員
2022年(令和4)度現在
教諭 | 41名 |
司書教諭 | 1名 |
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慶應義塾普通部の年間行事(入学式・運動会)
春の主な行事 | ||
入学式 | 定期健康診断 | 遠足 |
校内大会 | 野球早慶戦応援(1年生は全員参加) | 1年生部会入部受付開始 |
夏の主な行事 | ||
林間学校(1・2年生) | 自然学校(3年生) | オーストラリア(パース)国際交流 |
海浜学校 | フィンランド(トゥルク)国際交流 | キャンプ教室 |
労作展 |
秋の主な行事 | ||
運動会 | 目路はるか教室 | 多摩川40㎞ハイキング |
芸術鑑賞会 | スキー学校(2・3年生) |
冬の主な行事 | ||
書き初め大会(1年生) | 英語テスト(TOEFL Primary / Junior®)(2・3年) | 入学試験 |
合格発表 | 音楽会 | 卒業式 |
スキー学校(1年生) |
修学旅行はなく、中1・2で林間学校、中3では自然学校があり、他にも希望者が参加するキャンプ教室や海浜学校、スキー学校などが行われています。
「労作展」には、一人ひとりが自分の好きなテーマに沿って研究・製作をした力作が並びます。
一般にも公開されていて、毎年この労作展を見て普通部に憧れて入学をしてくる生徒がいるそうです。
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高等学校や大学への進学情報
普通部では進級の際に基準を満たさない場合、もう一度その学年にとどまる「再修」という制度があります。
中学校で留年(再修)というのはあまり聞いたことがなく驚きの制度ですね。
普通部卒業後は、特に試験を受けることなく、普通部部長の推薦により下記の塾内の学校へ進学できます。
- 慶應義塾高等学校
- 慶應義塾志木高等学校
- 慶應義塾湘南藤沢高等部(若干名のみ)
- 慶應義塾ニューヨーク学院
約9割の生徒が、慶應義塾高等学校へ進学しています。
2022年度の慶應義塾高等学校卒業生の進学先のほとんどが、慶應義塾大学です。
ただし学部によって入学できる人数が決められていますので、注意が必要です。慶應義塾大学までエスカレーター式に進学できますので、高校受験や大学受験に時間を取られることなく、のびのびと学校生活を送ることができますね。
充実した進学指導
- 習熟度別の授業は行っていない。
- 中2.3ではクラスを分けて少人数実施する教科もある。(理科・英語・美術など)
- 個別で随時、学習の相談や質問に応じている。
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慶應義塾普通部の時間割
主要5教科の1週間当たりの時間数
国語 | 数学 | 英語 | 理科 | 社会 | |
1年 | 6 | 4 | 5 | 5 | 5 |
2年 | 5 | 6 | 6 | 4 | 5 |
3年 | 5 | 5 | 6 | 4 | 5 |
1時間当たりの時間は50分、毎日授業が6時限あります。
※土曜日は、4時限です。
慶應義塾普通部の入試情報
募集要項・人数(定員)・試験(受験日)日程・出願書類
1. 募集人員:男子 約180名(内部進学者数により変動)
2. 試験期間:2月1日
3. WEB出願受付期間:不明
4. 出願書類:入学志願書と報告書は郵送
5. 入学検定料:30,000円
6. 合格発表:2月2日
7. 入学手続:2月3日
8. 合格者説明会:不明
※2024年度入学試験の募集要項は、10月頃に学校のホームページに掲載されます。
慶應義塾普通部合格の学習カリキュラム
広く深い学識の習得を目指し、各教科で副教材を使って高校・大学レベルの内容を学ぶこともある。
【国語】
1年生では文章読解や文法、漢字の学習を行っている。
作文の「作家の時間」や読書推進と調べ方学習の「図書室の時間」がある。
【理科】
2時間連続の実験を各学年で20テーマほど実施して、実験報告書の作成を行っている。
各自がフィールドノートを持ち自然観察を行い、科学的思考を身につけるような授業を実施している。
【英語】
1年生は24人学級、2・3年生は40人学級を分割した少人数で授業を行い、4技能をバランスよく身につける指導をしている。
普通部の入学試験では、筆記試験(国語・算数・社会・理科)と本人のみの面接、体育実技が行われます。
国語は、物語文と随筆または説明文と語句の知識が出題されています。
記号選択か抜き出しで解答する問題が多いですが、記述も少しあります。
算数は、平面図形や立体図形、速さ、数の性質、場合の数の問題が多く出題されています。
40分の試験時間内で、手を動かして作業をする問題が多いので、時間配分に気をつけましょう。
社会は、各分野からバランスよく出題されています。
単元を越えた総合的な考察や一般常識を問うような問題もありますので、ニュースや新聞で時事的な話題を知ることが必要です。
理科は、各分野から出題されています。
自然や科学に興味をもって、問題を最後まで丁寧に解ききることが大切です。
面接は、複数の面接官によって行われます。
志望理由だけでなく自分の性格や学校生活、福澤諭吉についてなどさまざまな内容について聞かれるようです。
体育実技は、内容は毎年異なっていてキャッチボールやダッシュ、ボールをつかったステップ、マット運動などが行われています。
できなくても諦めずにやろうとする姿や協調性、受け答えなどが見られています。
入試問題の傾向をふまえて、過去問題集や塾で対策されておくとよいでしょう。
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慶應義塾普通部合格への受験対策(願書)
慶應義塾普通部の願書対策
募集要項や、インターネット出願の手引きをよくお読みになって出願してください。
「志願書」の自己紹介欄は、200字程度で要点をまとめて書きましょう。
保護者の記入する志望理由は、300字程度で普通部部長の言葉や教育理念から考えたことを書くといいですね。
「報告書」は、小学校に依頼するものですので早めにお願いしておきましょう。
慶應義塾普通部の合格実績
塾名 | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | 2020年度 | 2019年度 |
サピックス | 111名 | 141名 | 132名 | 104名 | 107名 |
早稲田アカデミー | 83名 | 71名 | 67名 | 59名 | 59名 |
四谷大塚 | 48名 | 40名 | 37名 | 41名 | 43名 |
日能研 | 18名 | 17名 | 19名 | 19名 | 24名 |
栄光ゼミナール | 4名 | 3名 | 3名 | 4名 | 8名 |
慶応義塾普通部の合格実績が多いのは、サピックスです。
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慶應義塾普通部卒業の芸能人や有名人は?
慶應義塾普通部の卒業生には、以下の方々がいらっしゃいます。
- 石原伸晃さん(政治家)
- 石原良純さん(俳優・気象予報士)
- 岩田剛典さん(三代目J Soul Brothers)
- 櫻井翔さん(タレント)
- 青井実さん(NHKアナウンサー) など
さまざまな分野で活躍している卒業生を講師として招く「目路はるか教室」では、「全体講話」と「コース別授業」が行われています。
自らの将来や職業について考えるきっかけの場になっているようです。
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https://jukenz.com/tyu-column-3504
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