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小学校受験の試験内容とは?~小学校受験初めて編~

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小学校受験をすると決めても、いったいどんな試験があるのか分からないことも多いと思いますので、ここで、小学校受験の代表的な試験内容をご紹介します。

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この記事でわかること
・一般的な小学校受験の試験内容

[小学校受験]代表的な試験は4種類

小学校受験では、未就学園児に対して様々な試験をして、総合的に判定し合否を決めています。
その代表的な試験は4つに分類されます。

[小学校受験] 1. ペーパーテスト

現在の私立・国立小学校の75%以上の学校で実施されているペーパーテスト。
出題内容は、「数量」「常識」「言葉」「お話の記憶」など、多岐にわたります。

ペーパーテストでは、知能面での試験となっています。

明確に「点数化」できるので、私立小学校の7~8割が採用しています。
特に女子校はペーパーテストを重視する傾向が高いです。
女子校志望の方は、先ずはしっかりとペーパーテストで正解できるようにしましょう。

ペーパーテストの中でも、最も代表的なものは、「言葉」に関する問題です。

例えば、栗、スイカ、クレヨン、リス、カンガルーの絵が描かれている紙があり、「最後にカンガルーで終わるようにできるだけ長くしりとりをして、しりとりで使う絵に○をしましょう:という問題。こちら、立教女学院で出た問題です。

本や図鑑が好きで、生き物や植物、食べ物の名前や言葉をたくさん知っている子、つまり語彙力が高い子は有利です。
たくさんの言葉を見たり聞いたりして教えてあげると良いですね。

例えば、『きゅーり』ではなく、『きゅうり』、『せんたっき』、『せんたくき』など、言葉を正確に知っていることも、合否を分けるポイントとなります。

言葉を知ってるいるだけではなく、「正しく知っている」ことも大切です。

 

つぎに、数量に関しても多くの学校で出題されます。

例えば、猫と犬の絵がランダムに描かれている絵があります。
問われ方は「それぞれいくつ違いますか?」と聞かれて、猫が9匹、犬が6匹だとしたら、9-6=3で、解答欄に3つの○を書きます。

このような数の感覚があることが必要になります。
小学校に入ってからの算数の引き算のようですね。
小学校に入ってからの学習についていけるかということを見ているように思えます。

受験者、つまり未就学園児は、文字が読めないという前提なので、問題は全て先生が口頭で読むか、録音された音声が流れて、それに従って解答用紙に解答していく形で試験が行われます。

女子校はもちろんですが、早稲田実業学校初等部や暁星小学校などは、ペーパーテストの結果が一定基準を満たしてないと、二次試験の面接や行動観察の考査を受けることが出来ません。

どこの学校を受けるにしても、先ずはペーパーテストで一定レベルに到達している必要がある

解答用紙には、○は×など記号を書きます
数字や平仮名やカタカタを書くことはありませんので、文字を書く練習をしなくても良いです。

紙に解答を書くのではなく、先生と子供の面接形式(口頭試問)という形で行う場合もあります。

書くのは、鉛筆や黒のサインペンや、青色のサインペンなどを使います。

サインペンで考査する場合、間違った時は二重線や、ぐちゃぐちゃなど、訂正の仕方は受ける学校によって異なりますので、事前に調べて慣れておくことをおすすめします。

[小学校受験] 2. 行動観察

お昼ご飯をみんなで食べたり、体操服やスモックにお着換えをしたり、基本的な生活習慣が身に付いているか評価されるのが行動観察です。

また、先生の指示に従って運動したり、指示行動にそって行動ができているかも見られる考査もあります。

試験会場で初めて会うお友達とも仲良く共同制作ができるか、または、グループになって楽しくゲーム遊びに取り組めるかといった様子を観察されています。

子供の同士のコミュニケーションの取り方や、関わり方、協調性や社会性を評価されます

最近の傾向からすると、「行動観察」は最も重視する学校が多くなりました

例え、ペーパーテストで満点でも、行動観察で問題行動があれば、不合格になります。

例えばこんな試験です。

複数の子供に積み木遊びをさせたり、紙コップを高く積み上げる、その様子を試験官が見て評価します。

主体的に取り組み、コミュニケーションを取れるような社会性があるか、必ずしもリーダーシップを発揮する必要はなく、輪に入って穏やかに遊べたら合格をもらえるでしょう。

紙コップが人数分、足らなかった時にどう対応するかなど、不測の事態に臨機応変に対応できるかなど見られています。

集団行動の他に、生活習慣が身に付いているかも見られます。

女子校を中心に多いのが、お箸を正しく持てるか、ハンカチやテッシュは子供本人が用意し、使えるかなど、体操服をたためるか、整理整頓など、家庭で躾ができているかを見られています。

 [小学校受験] 3. 制作

画用紙やハサミやのり、クレヨンなどを用いて、先生の指示通りに工作や絵画を制作するという考査もあります。

手先の器用さだけではなく、道具の扱い方や整理整頓されているか、また想像力豊かな作品に仕上がっているか、前向きに取り組めているかなど、作品の評価だけではなく、取り組む姿勢も評価されています。

表現力や創造性なども評価の対象となっている学校もあります。

指先の器用さ、先生の指示を正しく聞き理解し、手順に沿って制作を進められているかという点も見られています。

制作(表現力)では、限られて時間内で、与えられた材料で工作したり、テーマに沿った絵を描いたりと、幼児にはちょっと難しいように思えます。

子供の個性や表現力が評価されます。

なかには、親子で創作ダンスをしたり、表現力のほか親と子の関わり方を見ている学校もあります。

与えらえた時間内に
与えられた材料で
指示通りの手順に沿って
表現力や想像力が評価される

[小学校受験] 4. 面接

親子での面接、親のみの面接、子供のみの面接もあります。また、グループ面接をする学校もあり、各学校でさまざまな面接形式があります。

ほとんどの学校で、面接が実施されていて、所要時間は、5分~15分の場合が多い

「面接」は、親だけや子だけの形式も様々ですが、学校の狙いとしては、「素」の顔を見ることです。なので、意表をつくような質問をしてくる学校もあります。

例えば、両親に対して、「電車の中でなぜ騒がしくしてはいけないのか、この場でお子さんに分かりやすく説明してください」など。

少し考えてしまう質問内容で、親子の関わり方の「素」の部分がでます。

学校側は親子の会話の様子を見ています。

正解はというのはありませんが、その学校が「良し!」とする説明の仕方であれば、良い評価となりますが、そうでない場合は、ご縁が無かったことになると思います。

その場に父親がいたら、父親も育児に積極的に参加しているという様子をアピールするととても高評価になります。

まとめ

小学校受験における、4つ代表的な試験内容をご紹介してきました。

どの試験内容も重要で、学校側は総合的に評価し合否を決めていますので、どの考査でもしっかりと対応できるように日頃から準備、練習を重ねていきましょう。

 

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